2000【目指せ北の大地・北海道】4 釧路川下り
4日目 8/07(月) 快晴 朝晩の気温、20~22゚C
★カヌーで釧路川下り(塘路湖~細岡カヌーポート)
06:00過ぎに 起床。今日は待望の川下りの日である。予定では、塘路湖までクルマで行き、塘路湖~細岡カヌーポートまでの釧路川をカヌーで下る。細岡からはノロッコ号で釧路まで行き、市内観光をした上で再びノロッコ号で塘路まで戻ろうというものである。
だが、テントから出てみると、残念ながら曇り、というよりも霧がかかって若干の霧雨である。これはダメかなと悲観的になりながらも朝食を採って出発の準備を続ける。そうこうしているうちに霧が晴れてきた。天候を日和見していたせいで、若干予定より遅れたが、08:50頃 塘路湖へ着いたとたんに快晴である。よほど普段の行いが良いのであろう、これ以上は望めないというくらいのドピーカンだ。
「レイクサイドとうろ」のカヌーステーションへ車を乗り入れて、「ここからカヌーを降ろしていいか」と聞くとOKという。更に駐車場に車を置くことの許可を貰い、リバーツーリングの開始時間を聞いた。リバーツーリングは事前に調べたとおり 09:30からであった。「ツアーの後ろについて行っても良いか」と聞くと、これもOKだという。
よしよしと思いながら、カヌーの組立てにかかる。ほどなく組立ても終わりPFDを装着。スタン側のデッキ下に浮力体どころか、持ち運び用のキャリアカートとバッグ類を収納して準備完了である。
リバーツーリングのお客さんも続々と集まってきているので、バウに家内、スタンに私、間に娘二人を乗せ、ツアー開始前に湖に出て待っていることにした。
★ガイドのおじさん
ところが、すぐにツアーが始まる気配がない。しばらく湖面で遊んでいると別の方向からガイド風のおじさん1人と父子2人を乗せたカヌーが一艘近づいてくる。
「こんにちは~」と挨拶をして「どちらまでですか?」と聞くと、スタンに乗るガイドのおじさんが「お客さんを乗せて細岡まで下るところだ」という。
ここぞとばかり「後ろにくっついて行っていいですか?」と聞くと「どうぞ」と言ってくれた。実にラッキーである。ちょっと漕いでついていくと、こっちがドシロートなのがすぐにバレたようだ。「ゆっくり下るから、慌てなくていいよ」と言ってくれる。
おじさんは我々の方を気にしながら先導してくれる。まさに水先案内である。更に「あそこにカワセミがいる」とか、水草の名前を
教えてくれたりで、自分の艇のお客さんにだけでなく我々にも聞こえるように観光ガイドまでしてくれるのだ。その上、カヌー用にと私が持ってきた「写ルンです」でもって写真をとってくれたりして、無料でガイドを徴発したも同然になってしまった。
川下りの方は、塘路湖から国道の橋をくぐって、流れの殆どないアレキナイ川をまずはゆっくりと下る。我がガイド氏によると、この川は釧路川が増水すると逆流することもあるのだそうだ。
我々にとっては、この釧路川本流までの30分程の行程がちょうどよい練習になって、舵取りも安定してきた。湖という静水 且つ 広いところで漕ぐのと違い、あるかないかの流れでも川幅が狭く蛇行するこのアレキナイ川で、真っ直ぐ進むのは思ったほど簡単ではなかった。初心者特有のジグザグ走航をさんざん繰り返した挙げ句、なんとか思った方向に真っ直ぐ進むようになってきた。
アレキナイと釧路川本流との合流。以前MAKUさんが書いてくれたとおり、左手には鉄板の護岸が見える。ガイド氏も、我々に向かって「ここでは左側をメインに漕いで下さい」と言う。内心ではひどく緊張していたのだが、実にあっさり唯一の難所をクリア というか 本流に入ることができた。
以降は、リバーツーリングのカヌーや、ラフティングなどに使いそうなインフレーターボートに何度も抜かれながら、先行するガイド艇についてゆっくりと下った。
途中では知る人ぞ知るという、入り江で一休み。行くとそれらしい雰囲気のカヌーイストがやはり小休止していた。この塘路・細岡間は、ずっと国立公園内のため上陸していい地点は一個所もないのだそうだ。そのためパドルを上げて休めるこのような入り江は貴重なのだとか。
★約2時間半後の11:10 細岡カヌーポート着。
このカヌーポートを見逃してしまったらどうしようと思っていたのだが、ガイド艇がいることと、前日の下見のお陰で見誤りようもなく、すんなり着岸できた。ツアーのリジット艇はスロープへドンと乗り上げて着岸するが、こちらは借り物のファルト。キールをこすりたくなかったので、脇の桟橋の方へ着岸した。
ここでも、先ほどのおじさんが下船を助けてくれた。何から何までお世話になってしまった。聞くとシラルトロ湖畔で「ロッジ・シラルトロ」をやっているという。実に親切なおじさんであった。お礼の言葉を沢山並べて感謝の意を表したのは言うまでもない。このおじさんに撮ってもらった釧路川下りの写真は家族の宝物になりそうである。
とにかくも、全国カヌーイストの聖地というか、憧れの釧路川をほんの一部、最も簡単な区間とはいえ自力で下ってしまったのだ。家族4人大満足の川下りとなった。
★細岡~釧路(ノロッコ3号)
カヌーポートでカヌーを乾かして畳んだあと、積んできたキャリアカートに今度はカヌーを括り付けて、徒歩でもわずか5分のJR細岡駅へ。12:23 の釧路行きノロッコ号に乗るのだ。細岡~釧路湿原間は混んでいて座れなかったが、釧路湿原駅で細岡展望台へ行くのであろう、多くの人が降りたので、ちょうど湿原側に座ることができた。
キャリアに括り付けたカヌーは、重さ20kg弱、大きさは大人の胴体ほどもあるであろうか、乗車口の近くにあったスペースに
そのまま立てかけて置くことができた。うまくいったものである。
12:45 釧路駅着。再び和商市場へ。事前に調べておいた宅急便の営業所が、この和商市場内にあるのだ。カヌーはキャリアがあるので重くないし、駅からは徒歩数分である。クロネコやまとでカヌーをキャリアごと東京へ送り返す手配を済ませる。到着日も指定して 2,100円也。これで手ブラで夕食の買出しに取り掛かかれると考えると安いものである。
隣接する朝市の方も覗きながら、買出しを済ませて、再び 14:52発のノロッコ6号へ。短い釧路滞在時間を有効に使うために、今回は指定席をとってある。その差は4人で 約1,000円。
★釧路~塘路(ノロッコ6号)
今回も湿原側に座り、ノンビリ車窓から湿原を眺めながらのビールである。先ほど下ったばかりの釧路川が眼下に見える。「ほら、あの倒木。右側を通ったの覚えてる?」などという会話を交わしながら見て過ぎる景観というのも良いものだ。15:40 塘路着。駅からクルマをおいた「レイクサイド塘路」までは徒歩15分。釧路でカヌーを送り返しているので身軽なものである。
16:30 達古武AC着。
今夜から雨だと言うので、翌日の撤収を考えタープを畳んでおくことにする。
★ハプニング
誤ってランタンを落としてホヤを割ってしまった。コールマンのアンレデッド2マントル。ランタン自体は、他にノーススターとパワーハウス2マントルを持ってきているので、どうにでもなるが、テーブル用にとハーフフロストのホヤに交換しておいたこのランタンは、目に優しく重宝していたのだ。どこかアウトドア・ショップを見つけらホヤを買うことにする。
今夜の食事は、和商市場で仕込んだ 塩漬けいくらによる いくら丼と、またまた刺し身定食の他、ししゃも に ほっけの塩焼きという超豪華版である。長女も次女もは新サンマの刺し身がよほど気に入ったようだ。いくら丼も美味しそうに食べたが、こちらもよく食べる。
シャワーを浴びた後、ビールをやって満足感に浸りながら、就寝。
本日のビール消費量 350ml×8本。
本日の心残り:「くるりん」に乗ってMOOに行けなかった
☆★ありがとう「北の大地」北海道 ...BUSHMILLS from Nakano Tokyo★☆
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