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2000.08.08

2000【目指せ北の大地・北海道】5 知床へ

5日目 8/08(火) 曇り~雨~曇り 朝の気温 21゚C

06:00 起床。曇りである。幸い天気予報ははずれてくれているようだ。STを残し、雨中でも撤収しやすいようにとしたものの、降られないにこしたことはない。知床半島への移動日なので少しでも早く撤収しようと、昨日のうちに家内がサンドイッチとおにぎりを作ってくれている。早く撤収すれば、それだけ立ち寄れる場所を増やせると考えたからなのだが、なかなかうまくはいかないものだ。

多和平
09:45 ようやく出発。今にも降り出しそうな空模様である。この時点でまだ未練たらたらであった摩周湖は完全にあきらめ、多和平を目指すことにする。
10:30 360度の大パノラマ。絶景である。曇りでなければ、もっとすばらしい景色に出会えたはずだ。天気が恨めしく感じる。本日の走行予定距離は約200km。記念写真を撮って 早々に多和平を後にした。何しろ先はまだ長いのだ。

中標津~標津サーモンパーク
 多和平を出ると間もなく雨になった。摩周は間違いなく霧で見られなかっただろうと決めつけて、アップダウンのある直線道路をヒタスラ走る。MAKU師匠のアドバイスどおり、中標津では買出しのため旧道側を通ることにした。
 ほどなくスーパーが2店。まったくMAKUさん情報どおり。直線道路だけでなく、これにもまた驚きである。1店目は通り過ぎてしまったので、長崎屋の方で買出しを済ませることにした。

 直線路のR272から標津市内へ入り海沿いのR244を左折したが、海側を見てもすぐそばに見えるはずの国後島が雨のせいで見えない。ここらで国後島を正面にみながら海に向かって「北方領土を返せ~っ!」と叫ぶはずだったのである。目標が見えないのでは興醒めだ。

 標津サーモンパークについたのは 01:30頃。予定より遅れ気味の到着であるが、食堂の方は空きはじめていて、かえって良かったようだ。妻は「カニ雑炊」、長女は「冷やし中華」、次女はいつもの「ラーメン」である。私はせっかくだから「鮭定食」にした。どうも要領が悪いらしく、注文したメニューが出てくるのが遅い。空きっ腹である。イライラし始めたところへ、鮭定食他が到着。
 鮭定食は、鮭の切り身に鮭のおすまし、鮭のルイベ、刺し身と鮭づくしである。空きっ腹かどうかに関わらず、味の方はなかなか良かった。

 帰りがけ、科学館の方でスタンプを押しがてら「呼び戻そう北方領土」という名簿に家族全員で署名した。海に向かって叫ぶ代りである。

羅臼~ウトロ
 15:00 単調な運転に眠気を誘われる。余りの眠さに予定外だが「羅臼・道の駅」で小休止。雨はやんで曇り空である。昆布茶の試飲があった。美味かったので現物を買うことにした。子供達はクルマの中で熟睡している。

 15:30 熊の湯
 隙あらばザンブとばかり入浴と思ったが、思いのほか混んでいる。時間が押していることもあって、記念写真を撮るだけにとどめてウトロ
を目指すことにした。知床峠。あいにくここも霧で何もみえない。ついに北方領土を見ることなく終わってしまった。

しれとこ自然村
 16:15 チェックイン。正直な印象を書いておくことにする。狭い。混んでいるため、余計そう感じる。時期的に仕方ないことではあるし、ひらがさんからの携帯で事前情報も得ていたのだが、バンガローは予約済でもあり何の問題もないだろうと考えていた。が、いざ来てみると難民キャンプ状態だ。

 予約していた7人用バンガローは、普通の高さのバンガローを真ん中で2段にしただけのもので、確かに7人寝ることは可能だろうが、中腰になるのがやっとで窮屈で仕方がない。また照明はあるのにコンセントがない。どういうことだ。デジカメの充電をしたかったが、それも適わない。
 バンガローから「管理棟 兼 炊事棟 兼 トイレ棟 兼 温泉」までが遠く、しかも通路は土のため、それまでの雨でグチャグチャであった。「北海道キャンピングガイド」に載っていたバンガローの写真に騙されたように感じてしまう。
 トイレは外に一つと、管理棟というか温泉の建物の中に一つの計2つ。コインランドリーは完備となっているが6台中4台が故障中。更に、乾燥機はガスではないらしく、いくら回しても乾かない。随分お金がかかったようだ。
 バンガロー前もフリーサイトになっているので、先着組に張られてしまったテントやタープのため、こちらが炊事場用にタープ または STを建てようにも、全くスペースがないのだ。ちなみに翌日は「まだ客を入れるのか」という状態にも関わらず更に客が入り、まさに難民キャンプだ。秩序のないフリーサイトに張られたテントやタープの引き綱で、サイトは歩ける状態でさえなくなってしまった。

 このキャンプ場で、唯一良いのは温泉「村の湯」で、これだけはなかなか良かった。但し親子4人で2000円というのは、何回でも入れるといっても、あまりにも高いと感じざるをえない。
 もう一つ良いところがあった。ここには虫がいないことである。達古武ではさんざん虫に悩まされたので、これだけはありがたかった。
このキャンプ場は、混雑する時期にくるべきところではない。空いている時であるならば、ガイド誌に載っているような環境で広くサイトを使って快適に過ごせるのであろう。

知床ミニミニオフ成立せず
 サイトがこんな状態なので、ここで予定されていた、ひらがさん、ともみんさん、五九郎さんとの「ミニミニオフ」もお流れとなってしまった。
 携帯電話で連絡を取り合ったが、ひらがさんは、ここの混雑を見て国設知床野営場へ。五九郎さんは、連日雨に祟られ、雨中の設営・撤収を繰り返したため、気力も萎え、今日は民宿を取ることにしたという。
 食事後、国設のひらがさんのところには、ご挨拶に行こうと思っていたが、こちらも疲れがあって断念した。いま一つの理由は、一度クルマを出してしまうと、二度とバンガローのそばにはクルマを置けないのではないかという心配があったからである。それほどこのキャンプ場は混雑していた。

夕食(厚岸のカキ)
 バンガロー前にイスとテーブルだけをなんとか出して、夕食の準備である。幸い雨は完全にあがり快方に向かっているようなので、これだけでもよしとしよう。

 さて、夕食はカレーライスである。フィールドで食べるカレーはいつだって美味しいのであるが、今日のハイライトは二日前に厚岸で買っておいたカキである。カキと一緒に 250円で買っておいた殻開け用ナイフと、おじさんに開け方を習っていたお陰で、難しそうにみえた殻開けも割りとすんなりといった。

 コツがわかると後は楽なものだ。身がギッシリ詰まったカキに、最初はレモン汁だけで食べてみる。絶品である。続いてレモン汁と醤油を少々かけて、次はポン酢でと食べ分けてみる。どれもこれも、とろけそうなくらい美味い。

 見た目が嫌いだという娘達にも一つづつ食べさせ、残りは生カキはあまり好きではなかったはずの妻と二人で舌鼓を打ちながら等分した。足りない。こんなことならもっともっと買っておけば良かった。1個たったの80円だったのだから。

 摩周湖・屈斜路湖 それに 阿寒湖を飛ばしてでも、厚岸にこだわって良かったと、心底思った瞬間である。マリモは食べられはしないのだから。

21:00 上陸から数えて4日目、疲れがたまってきているようだ。早めの就寝である。

夜の気温:19゚C
本日のビール消費量 350ml×4本。
本日の心残り:摩周湖、国後島、熊の湯、知床峠

☆★ありがとう「北の大地」北海道 ...BUSHMILLS from Nakano Tokyo★☆

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