「手打ちそば 深山@檜原村」で 新そばのおまかせ膳
秋川渓谷を後にして向かったのは、さらに奥地。東京で唯一残る村、檜原村です。檜原街道を途中から「北秋川」沿いに遡上して、ようやくたどり着きました。
そういえば、この檜原街道はロンヤスのヤスがロンを招待するために全面的に整備した道ではなかったか。もう知っている人は少ないか(^^;
「手打ちそば 深山 (みやま)」
てなことはおいといて、その名のとおり山深くにあって、えっこんなところに店があるの?みたいな場所。
なんというか雰囲気は昭和レトロ。眼下に北秋川を臨む、いかにも古民家風。若干の演出感はあるものの、このルックスだけでハズレでないのが伝わってくる。
ご主人と奥さんの二人だけでの営業。幸い空いていて即入店。店内にはご主人の父君?出征時の「寄せ書きのある日章旗」なんかが飾られている。ということは幸い生還されたということなのかな。
こちらがメニュー(の一部)。なかなか饒舌なご主人の説明を聞きながら家内はおまかせ膳の「くるみ汁」を、私は「アグー豚」をそれぞれオーダー。
「くるみ汁のおまかせ膳 1,500円」
家内が頼んだもの。下地にクルミのペーストを混ぜ込んだもの。長野島北部や秩父などでは一般的だと聞く「クルミだれ」ですかね。
「アグーおまかせ膳 1,600円」
私のオーダー。家内のと違うのは下地(つゆ)が温かいアグー豚が入ったつけ汁となっていること。
野菜類は全て自家農園。上段左から「塩茹での芋」に「聖護院大根の味噌煮」。中央の「そば豆腐」も自家製。中段は「舞茸の炊き込みご飯」にお新香、薬味。
まずは「そばからお召し上がりください」とのことなので、写真を撮るのももどかしく何もつけずにひと口。新そばの香りが鼻孔をくすぐりますね。文句なしに旨いっす。
蕎麦が好き過ぎるというご主人曰く、氷水などで締めたりせず、茹で後は水を潜らせただけの素の状態。「余計なこと」をしていないので、あっと言う間に風味とコシが失われてしまうのだとか。だから真っ先に食べて欲しいそう。
アグー豚の温かいつゆが旨い。これ武蔵野うどんにも通じる世界。でも蕎麦の繊細な香りを消すことはなく、しっかり合うのが凄い。
ご飯は舞茸の香りですね。ちょっと硬めに炊かれているのも合っている。これまた素晴らしい。上段のあれもこれも、ひとつずつ書く必要もないくらい、どれもが旨い。こんな奥地で(失礼)このレベルは凄いと思った。
家内と二人、そば湯も貰って全て美味しく頂いてご馳走様でした・・・・#
◆手打ちそば 深山 (みやま)
西多摩郡檜原村3148
11:00-14:00 木・金+不定休
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