表参道の「tonkatsu.jp」で生産者と消費者を結び希少銘柄豚を試食するイベントをやるという。
『第一回 北海道十勝で育つ「どろぶた」と沖縄与那国島の「黒潮源流塩」を巡る』 というものだ。
どちらも実際にこの店で「旅するとんかつ」として取り扱っている希少銘柄豚と希少海塩。
そしてその生産者である十勝エルパソ牧場代表の平林英明氏と 日本最西端の地 与那国海塩代表の杉本和将氏がオンラインで参加するという。
参加費は 5,900円。実際「どろぶた」の各部位を与那国の海塩で食べることができるという。それは凄い。是非とも参加したい。(長くなるので詳しくはこのリンクをご覧下さい)
というわけで雨の中、表参道まで出かけてみることにした。
開始時間の15分ほど前に着いてみると、すでに殆どの席が埋まっている。今回の参加者は全10人。
その顔ぶれが凄かった。「東京とんかつ会議」のお三方が揃い踏み。他に某有名雑誌の編集長やファッション誌の編集者、有名パン粉工場の社長と工場長等々。一般人は私だけという状態で、なんで私がこの場に?(^^;
定刻 18:30にイベントがスタート。オーナー夫人で「tonkatsu.jp 表参道(とんかつドットジェイピー)」代表のご挨拶。この店を通して循環型社会実現への一歩としたいという強い思いに感銘を受けた。
続いて生産者お二人のお話をオンラインで伺った。お二人の歴史や生産物にかける思いなど、感銘を受けたというより感動した。
色々お話を聞きつつ試食会のスタート。
オーナーの眞杉さんから今日の肉「どろぶた」の説明。
きれいな肉ですね。リブロースに上ロース、しきんぼ、ヒレ。
最初に出てきたのは生ハム。上から「ロース」「モモ(プロシュート)」「バラ(パンチェッタ)」。なんと旨いのでしょう。
これ、口の中に入れてもすぐに咀嚼してはいけない。舌の上で脂身がサッと融け出すのを待つのが吉というもの。適度な塩気がビールやハイボールに良く合います(^^;
参加者からバラ肉が一番旨いという声。たしかに。でも甲乙つけがたい。
目の前にフライヤー。シェフの丁寧な作業を見ながら待つのも楽し。って、オンラインでお話も進むしで写真を撮っていると聞き逃してしまう(^^;
左が「与那国黒潮源流塩」で、右が同じ与那国海塩の「SAI」。全て手作業での生産だそう。まさに「手塩にかけた」逸品なのです。
そうしてようやく本命の「十勝どろぶた」のとんかつ。最初は「リブロース」。これもまた脂身の甘みがたまりません。そして「与那国黒潮源流塩」を軽くつまんで一振り。肉の旨みが際立ちます。
「上ロース」 赤身の旨みがいい。脂身とのバランス的にはこちらの方が好きかもしれない。
これも与那国黒潮源流塩で。
「しきんぼ」 モモの内側の肉。ヒレに近い味わい。出された直後に断面に浮いた肉汁をチュッとすすってやる。旨っ! これとんかつで赤身肉を味わう時の醍醐味。(だから肉汁はほぼ消えてしまっている)
なぜ「出された直後に」なのかと言うと、表面に浮いた肉汁は切り分けた後、まもなく消えて(肉の中に戻って)しまうから。
こちらは同じ与那国海塩の「SAI」という、もっと目の細かい塩で。赤身肉にはこの塩の方が合うという。
んが、私的には源流塩の方が好き。ま、あくまでも好みの問題ではあります(^^ゞ
続いてメインイベンター?「ヒレ」 これも出された直後に断面に浮いた肉汁をチュッ。ウマァっ! 驚いたのは一度吸った後、またすぐに肉汁が浮き出したこと。二度美味しい(^^;
そして実際に口の中へ。肉の食感、旨みともに素晴らしい。三度旨い(^^ゞ どろぶたを食べるのは二度目だけど、大自然の中で放牧されて育った豚さんを頂く感動は変わりませんね。
そうしてこのヒレに合わせてお皿の右にチョコンと載っているのが「花塩の結晶」。大きいよね。でももっと大きな結晶が取れることもあるそうだ。
肉に載せてもすぐ融けなかったので、そのまま口の中へ。あ、これ一つで与那国の泡盛「花酒」をロックで逝ける(^^;
口直しの「トマトのジュレ」。これ、酸味と甘みのブレンドが素晴らしい。
香り立つ「赤だしの味噌汁」 そして「お新香」。どちらも美味しい。お新香はもう少し酸味が立った方が私好み(^^ゞ
締めに「ミニソースかつ丼」 文句なしに美味しい。かつの上に載っているのはさっぱり感を演出する柚子胡椒。
もちろんご飯が旨いというのも大事な要素ですね。
なんとご飯の下にももう一本! 嬉しいサプライズ。小さくガッツポーズしたりして。
最後にデザート「アサイーのシャーベット」。甘すぎず食後にピッタシ。
生産者のお話も楽しくお聞きできて、何より全て美味しく頂いて、ご馳走様でした。
帰り際、なんとお土産を頂いた。左が「どろぶた」の「900日熟成プロシュート(生ハム)」、右上は同「パンチェッタ(生ベーコン)」。そして右下が「与那国海塩の黒潮源流塩」。
生ハムと生ベーコンはどうやって食べよう。まずはワインからかな?
このイベントを開いてくれたオーナーご夫妻に感謝。また同じ催しを別の生産者でやってくれるそうだ。はたしてまた行くことができるだろうか。
そうそう、この店でお手伝いをしている可愛いS嬢のフルート演奏が最後にあって、お腹だけでなく心も癒された二時間だったのでした。
追記:4/17 日テレの「シューイチ」で紹介されたそうです。
◆tonkatsu.jp 表参道(トンカツドットジェイピー)
https://tonkatsu.jp/
港区北青山3-9-9 最寄駅:表参道 B2出口
11:30-15:30 LO.15:00 17:00-20:30 LO.20:00
土日祝 11:30-15:00 17:00-20:00
月曜休(祝日の場合翌日)2021/11/12 Open
最近のコメント