「富士喜 人形町」で 岩中ポークのロースかつ
残念ながら2月で放送終了となってしまった「東京とんかつ会議」。その中で気になっていた店というか豚がある。
その名も「愛農ナチュラルポーク」。三重県は伊賀市にある愛農学園農業高校で生徒たちにより愛情たっぷりに育てられた豚さんだそうだ。養豚専門業者ではないので出回る数にも限りがあるため非常に希少なものだという。
都内のとんかつ店で、これが食べられるのはこの店「富士喜(ふじき) 人形町」と高田馬場の超有名店「成蔵」だけだという。(注:ふじきの「き」は本来旧字体の「㐂」←バケてるかも」)
というわけで夜の部の口開けにと店先に着いてみるとテーブル席に大陸系の先客が6人。奥のカウンターに座って、スタッフさんに「愛農ナチュラルポークはあります?」と聞いてみると、残念ながら昨日で終わってしまったそうだ。
でもこの店にはやはり銘柄豚の「岩中ポーク」があるのですよ(右は一般的お値段のメニュー)。「それでは岩中の厚切りロースを」とお願いしてお待ち。
「スーパードライ中ビン 620円」 まずはビールで、プハーっ! 仕事終わりの至福の時ですな。テーブルの上にはソースとドレッシングの他に、岩塩と思しき白い塩と柚子胡椒が置かれている。
「岩中ポークの厚切りロースとんかつ(220g) 2,380円」 とんかつがもうじき揚がるというタイミングで しじみの味噌汁とご飯。そうして濃いめのキツネ色をした薄目の衣をまとって岩中ポークが登場。キャベツの盛りがいいのとカラシが沢山盛られているのがうれしい。
右から二番目の切り身が最初から返されている。判りにくいかもしれないけど、非常に薄くピンク色が挿している。まずは何もつけずにひと口。
さほど待つことがなかったのと濃いめのキツネ色とで、ちょっとだけ嫌な予感がしていたのだけど、それが当たってしまったか。
殆ど好みの問題かもしれないが、どうも火が入り過ぎていたようで、これまで食べた殿堂入り系の店たちに比べると、やや?硬めの食感。幸い衣は薄かったので上あごの粘膜を持っていかれるようなことはなかったけど、せっかくの岩中豚が・・・。
この店は富士屋ホテルや沢山の外食産業を手掛ける際コーポレーション系の1店。資本系では手間ヒマをかけての調理は難しいのかもしれないか。
かといってハズレというわけでもない。充分に旨いよねと気を取り直して、塩、レモンだけ、ソース、柚子胡椒と試しながら食べ進んで完食。ご馳走様でしたと店を出た。
今度来るときは愛農ナチュラルポークがあることを確かめてから来ることにしようと思った。
そういえばつい先日、庶民派の店に戻ろうと書いた。その舌の根の乾かぬうちに というか 舌の脂も乾かぬうちに、ちょいとお高めの「とんかつ」となったのでした・・#。
◆富士喜 人形町 (富士㐂 ふじき)
中央区日本橋人形町1-5-14 最寄駅:人形町
11:30-15:00 17:00-21:30
不定休 (ほぼ無休?) 2016.11.7オープン
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