「いもや@馬喰町」の とんかつ定食
ここのところ、有名店の高級な「とんかつ」ばかりを食べ歩いたせいで、分不相応とも言える味に、おっさんの舌が慣れてしまったのかも知れない。
そんな舌を学生時代からの原点の味にリセットすべく出かけたのは「いもや@馬喰町」。
昨年3月末に神保町の本店が閉店してしまってからは都内に唯一残る暖簾分け店で正統派「いもや」になる。
神保町本店や飯田橋、九段下にあった「いもや」には何度か行ったことがあるのだけど、この店は初めての訪問。
夜の部の開店前に行列は無し。定刻をわずかに過ぎて開店。店内はL地型で白木のカウンターのみ11席。厨房にはご高齢の おじさんとおばさん(ご夫妻)の二人体制。席に着いて「とんかつ定食」をお願いした。
「とんかつ定食 800円」 揚げ時間は6分ほど。最近通った店の中では最短だ。ご飯のキューちゃんは自分で載せたものね。
ご覧のとおりキツネ色の衣がいかにも慣れた「とんかつ」色をに見える。
この画像だと判りにくいが、肉はわずかにピンク色。厚さはやや薄めだし、ボリュームは私が知る神保町等に比べれば全体に小さめか。
これまでなら最初からドバッとソースをかけ回し、多めのカラシでワシワシと食べ進むのだけど、今回は気取って?最初は何もつけずに一切れ目を。うん、特別なことはないけど普通に旨い。脂身を含んだ部分も同じだ。サクッ、シャリッとした衣も良し。
二切れ目からは用意していった「海塩」で。本当は岩塩の方がいいのだそうだけど、間に合わなかったのだ。
たしかに塩の方が肉の味がよくわかる。まぁソースで行くか塩で行くかは、好みの問題だろう。
夜の部開店後 間もなくだからか、キャベツもみずみずしくて美味しい。炊きたてと思われるご飯も同じ。お新香も本店と同じシジミの味噌汁も文句ない。
これまで食べた殿堂入りorビブグルマン級の「とんかつ」とは明らかに違うけど、これはこれで充分美味しい。と言うか、この値段でこのクォリティーを維持してくれていること自体が素晴らしい。
安心の味に安心のお値段。全てきれいに食べ終わってご馳走様でしたと店を出た。
これでなんとか私の舌も元に戻ったかな。そうでないと懐事情的にも上手くない。近いうちに「豚珍館」にも行って、リセットを確実なものにしておこう・・・。
◆いもや 馬喰町
千代田区東神田1-14-6 最寄駅:馬喰町駅
11:00-15:00 17:00-19:00 日祝休
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