2017冬の山形遠征「蔵王・スノーモンスター」
山寺からは途中での給油タイムを入れて1時間と少々で本日のお宿「蔵王温泉 五感の湯 つるや」に到着。山形市内ではやんでいた雪が、ここまで上がってくるとまた降っている。ともあれチェックイン。
荷物をおいてすぐに向かったのは「蔵王ロープウエイ」。ここ蔵王での最大の目的「スノーモンスター」だ。
このロープウェイを山麓線→山頂線と乗り継いで行くわけだが、高度を増すにつれて雪が強くなり、山頂線に乗り換えるころには吹雪になっていた。
ギューギューに詰め込まれたロープウェイは我々のような観光客もいるのだが、大半はスキーかスノボのお客さんだ。そりゃそうだ、人気のスキー場なのだから。
さらに高度を増すと、強風は殆ど暴風と言っていいほどに。この山頂線だけが複式のロープになっている意味がよく判った。そうでないと危険で運行できないからだろう。
山頂に着いてみると猛吹雪。風上に向かって目を開けることもできない。むき出しの顔に当たる雪が痛い。大の男でも飛ばされてしまいそう。そんな状況だ。
好天なら、こんな景色がロープウエイからも地上からも見られるはずなのだけど、今日はまるでダメ。(上の画は蔵王ロープウエイのHPから拝借したもの)
目の前に「スノーモンスター」が並んでいたにも関わらず、この猛吹雪のせいでしばらく気が付かなかった。ここにあると判って写真にするとなんとなく見えるのだけど、肉眼だとむしろ識別しにくい。ピントなんて合うはずもない(^^;
このモンスターたちが立ち並ぶ樹氷原までは、とても歩ける状況ではなかった。いわゆるホワイトアウトで、わずかな距離でも遭難の危険を感じてしまうくらいだ。すぐ近く、ロープウエイの出口から40mほど先の「蔵王地蔵尊」までたどり着くのがやっとだった。
肩まで雪に没しているお地蔵様に手を合わせて、早々に退散することにした。(地蔵尊の全高は約2.8mあるのだそう)
写真を数枚撮っただけで、ほうほうの体で山頂駅のレストランに逃げ込んだ。熱いコーヒーで生気を取り戻したところで、復路のロープウェイで下界へ。
帰りのロープウェイも満杯だった。ということは、ほとんどのスキーヤーやボーダーが滑るのを諦めて乗ってきたことになる。無理もない。5m先も見えないくらいの猛吹雪なのだから。
おとな 片道 1,500円、往復 2,600円。ちょっと前までの私なら、まさかこの山形蔵王へ来てロープウエイの往復のチケットを買い、観光だけしてくるなんてことは考えもしなかったことだろう。
かつて、いっぱしのスキーヤーだった?頃、どれほどこの山形蔵王に憧れたことだろう。当時は諸般の事情から来ることは叶わなかったのだけど、今ではスキーもウエアも、そして何より気概がない(^^;
ともあれスノーモンスター群はみられなかったけど、いい経験ができた。これまでたくさんのスキー場で経験した吹雪は一体なんだったのかというくらいの猛吹雪。これ登山中に出会ったら間違いなく遭難レベルだよねと家内と話しつつ宿へ。
さっさと温泉に浸かって体を温めることにしましょう。
◆蔵王ロープウエイ
http://zaoropeway.co.jp/
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