富士宮やきそば「虹屋ミミ」で ミックス焼きそば
「おいしいキャンプ場」から身延線富士宮駅までは、クルマでおよそ30分。
本降りの中、ナビを頼りにたどり着いたのは、駅近くに店を構える富士宮やきそばの名店「虹屋ミミ」。店先には富士宮やきそば学会公認の店であることを示すオレンジ色のノボリ。店の真ん前にある有料Pにクルマをおくと、ちょぅど開店時間。


ご覧のとおり小さなお店に狭い店内。でもいかにも女性が一人でやっている感じ、清潔で可愛らしいお店だ。


店内には名店であることを示す「第一回 富士宮やきそば鉄人グランプリ」の賞状が飾られている。メニューを見ながらイチ押しだというミックスやきそばをオーダー。
するとゴルフウエア姿のおじさんが4人。東京からだという。大雨でプレーを諦めたのだそうだ。狭い店内、おじさん4人が座れる席はカウンターしかない。目の前で鉄人の技を見られると思っていたのだけど仕方ない。席を譲っておじさんたちの背中越しに焼く様子を覗き見しているうちにご提供。
「ミックス焼きそば 700円」 なんとラード(油)も水も使わずに焼き上げているそうだ。確かに見ていてもそうだった。自家製だという肉カスから出る油分とキャベツから出る水分だけだそう。
さらに驚いたのは麺がマルモ食品でも、曽我製麺でも、叶屋や木下製麺所でもないことだった。特注でとある製麺所に作って貰っているとのこと。これら4つの製麺所以外の麺を使ってはならないのが「富士宮やきそばの掟(富士宮やきそばを名乗れない)」だと思っていたので、ちょっとビックリ。なんと富士宮市の製麺所ですらなく、わざわざ富士市の製麺屋さんに頼んでいるのだそう。
弾力のある美味しい麺だったので、一体どこの麺だろうと思っていたら、ちょうど麺屋さんの納品があった。麺箱には平野製麺の文字。ふーん、そうなんだ。
女将さん曰く、スーパーでも買える麺を使っているなんて、ラーメンや蕎麦屋ではありえないでしょう。ウチはね、ブームになるずっと前から、こうやってやってきているんだよと。
公認どころか第一回の鉄人グラプリでもあるし、富士宮やきそばのシバリにも例外があるのだなと思った次第。
そうそう、肝心のお味の方。おいしい焼きそばだったけど、油も水も使わないせいか、全体にややバサッとした印象。これは好みの問題なのだろうけど、私的にはもう少し水っけ油っけがあってくれた方が嬉しいなという感じ。
しぐれ焼きも今度食べてみてと言われたので、機会を見つけて再訪してみたいものだと思っている。
◆虹屋ミミ
静岡県富士宮市中央町3-9 最寄駅:富士宮駅
11:00-19:00 火曜休
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