「べんけい」の吉田のうどんは全部入り?
日曜日は朝から雨。昨晩から降り続いている。なんでも九州から関東までが梅雨入りしたのだそうな。平年より三日早く、昨年より二日遅いのだとか。


てなことはおいといて「おいしいキャンプ場」からの帰り道と言えば、もう「吉田のうどん」に決まってますな。
ちょっと用事があって早めに東京へ戻らねばならない。だから日曜日でも10時台から空いていて、未食の店。そんな基準で選んだのがこちら。
「べんけい」。一般的な吉田のうどん店らしからぬ店構え。実際、店先のショーケースには天丼、カツ丼、カレーライス、ラーメンが並び、さらに あんみつやおはぎ、お汁粉、お団子などの和菓子類が売られている。
吉田のうどん店というより、地元の軽食堂・甘味処が吉田のうどんも提供している。そんな感じの店だ。


清潔で整然とした、これまたらしくない店内には奥さんというか女将さんが一人。壁のメニューを眺め、その名も「吉田のうどん」と名物らしい「おいなりさん」をお願いした。
「吉田のうどん 700円」
しばらく待ったのち出てきたのがこちら。これまた全く「吉田のうどん」らしくないルックス。お値段なりに具材も豪華。注文を受けてから出汁で煮始めるキャベツやニンジンなどの野菜類と馬肉ではなく豚肉。そして同じく玉ねぎメインの揚げたて天ぷら。他にワカメ、きざみネギにほうれん草ね。
そうして全く吉田のうどんらしくないつゆ。一般に醤油と味噌の合わせ汁に昆布などの魚介出汁というのが定番なのだけど、この店のはご覧のとおり澄んだつゆ。
でも野菜や肉の旨味がたっぷり溶け込んでいて、あっさり味だけど充分に旨いので、これはこれで良し。
うどんがちょっと惜しい。果たして自家製麺だろうか。太さは吉田らしいのだけど、吉田らしいコシというか硬さではなく、むしろヤワめだった。たぶんわざとこの方向に振っているのだろう。
山椒と黒ゴマ?の薬味。この店では「すりだね」とは言わないみたいだ。これを入れると山椒が効いたスッキリした味わいになる。最初から入れればよかったか。
なんというか「吉田のうどん」を目指していない、具だくさんの全部入りという「べんけいの吉田のうどん」なのでした。
「おいなりさん 200円」
少しだけ遅れて出てきた。やや小ぶりかな。普通に美味しいおいなりさんだった。
さてさて。
これまで食べた「吉田のうどん」はこの店を入れて全部で20店。およそ60店舗あると聞いたことがあるので 1/3を食べたことになる。ある程度の有名どころは食べて来たように思う。多くの店で肉うどんを食べるようにしているのだけど、かなり間を開けて食べていることもあって、今となってはどの店がどんな風に旨かったのか忘れてしまった。
幸いインプレはブログに残しているので、読み返して気に入った店をピックアップしてと。そろそろ再訪する店を増やして行こうかと思っている。
◆べんけい
山梨県富士吉田市下吉田3-21-11
10:00-19:00 年末年始以外ほぼ無休
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