目指せ世界遺産の里(5)五箇山 相倉合掌集落
こちらは朝7時少し前の「民宿 長ヨ門」前。わずかに雪が降っている。
まだ明けぬ暗いうちからご主人が宿の廻りを除雪してくれていて、もう殆ど作業が終わった状態だそうだ。お客さんのクルマからも雪をはらい、黙々と除雪機を操作している。昨夜一晩の積雪量は思ったほどではなく、10cm程度。これくらいなら楽なものだそうだ。
こちらが朝食のご膳。特別なものがあるわけではないけれど、もう充分すぎる。ありがたくいただいて、ご馳走様でした。
朝食を終え一段落したところで、展望台というかこの集落を一望できるスポットがあるというので、雪降りの中そこへ行ってみることにした。村の駐車場の裏手から上がっていく小径があるのだが、雪が深くて私が履いているスノトレでは入っていけない。一旦「長ヨ門」に戻ってお客様用の長靴を借りて再チャレンジ。
「世界遺産 越中五箇山 相倉(あいのくら)合掌集落」 棚田のあぜ道をしばらく上ったところで、村のほぼ全景を見ることができた。朝8時半頃の光景である。全部で20棟の合掌造り家屋が残っているのだそうだ。朝とはいえ全く人影がないのも特筆に値する。もちろん、ここも特別豪雪地帯だ。
もう少し上に上がったところで見られたのが、こちらの風景。
昨日行った「白川郷」のような迫力があるわけではないけれど、観光客だけでなく殆ど人がおらず、全く俗化していないという意味では、こちらの方が心休まる景色に思える。雪国における農村の原風景が見られるのが、ここ五箇山の相倉合掌集落と菅沼合掌集落だ。
棚田の上から降りて、村の中を歩いてみることにした。最初はお世話になった「民宿 長ヨ門」さん。後ろから見るとこんな感じ。
こちらが、この集落のメインストリート。奥まで除雪車が入るらしく、しっかり除雪されていて歩きやすい。
「民宿 五ヨ門」と同じく「民宿 与茂四郎」。この集落には合掌造りの民宿が全部で7軒あるそうだ。
「民宿 勇助」 クルマの上の雪で昨夜の積雪量が判ろうというもの。やっぱり10cm程度だったようだ。割りと大きな建物で、人気の民宿らしい。
その「勇助」の向こう側に廻ると、全体にモノクロームの世界の中でここだけ色があった。なんだろうと眼を凝らすと、柿の木だ。赤く熟した実が落ちもせず、そのまま残っている。なんだか秋から突然冬になって、落ちる間もなく柿たちも凍えているように見えた。
メインストリートを逆方向から撮ったもの。下のほうでは「長ヨ門」の番傘を借りたカップルが雪遊びに興じていた。
この合掌造り集落の魅力は、単に観光で歩いてみるだけでは到底判らない。興味のある方には是非とも長ヨ門さんのような民宿に泊まられることをお奨めしておきますね。
さて、今回の小旅行のメインであった「相倉合掌集落」はこれにてお終い。「民宿 長ヨ門」さんに「お世話になりした」とご挨拶して、相倉を後にした。続いて目指すはさらに北。氷見漁港編へと続きますぅ。
◇合掌造りの宿 民宿 長ヨ門(ちょよもん)
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~gokayama/ki/choyomon.htm ◆越中五箇山 相倉合掌集落
富山県南砺市(旧平村)相倉
http://www.g-ainokura.com/
◇NIKON D2X + AF-S DX 18-300mm F/3.5-5.6G ED VR
PANASONIC LUMIX DMC-LX7 24-90mm/F1.4-2.3
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コメント
新年あけましておめでとうございます。
長ヨ門でご一緒させて頂いた、神戸在住の者です。
興味深いお話をいろいろとうかがい、有難うございました。
それにしても素晴らしい!体験でしたね。
またどこかでご一緒できることあれば幸甚です。
投稿: こんばんは。 | 2014.01.08 21:23
ども、こんばんは。さん。コメントありがとうございます。
その節はお世話になりました。
本当にいい経験ができました。今度はまた是非新緑か紅葉の季節に行ってみたいと思っています。
本当にまたどこかでご一緒できたらと思います。お二人とね(^o^)v
投稿: BUSH | 2014.01.10 08:32