Pioneer Carrozzeria AVIC-MRP007 ナビ編
さて、「取付編」の自車位置の精度に続いて 楽ナビ MRP007君のナビ精度(ルート探索)について。
富津竹岡行きも含めて検証してみた結果、どうもこの機能については、ちょっとばかりマイナスかな。目的地近く以外では事実上細街路探索ができない仕様になっているみたいだ。これには結構惑わされる。
ルート探索のスピードは早い。距離よりも時間でルートを選ぶことができるというのもいい。リルート時に意図的にルートを外れたのかどうかを自動判断してくれるのもいい。そしてそのスピードもまた早い。
でも、細街路(道幅5.5m 未満:ほぼ二車線ない道と考えて良さそう)が探索対象でないというのは、ちょっと困った仕様だ。探索条件に指定することで可能になるのなら判るのだけど・・・。
例えば目的地までは道なりに真っ直ぐ行けばいいというルートの途中に、部分的に細街路があると、これをルートとして捉えることができず、広い道へと大きく遠回りするルートを案内する。
変だなと思って、よくよく探してみるとパイオニアのプレス発表記事の中に、こんな注意書きがあった。「道幅5.5m未満の細街路を除く道路(500mスケールで表示される道路)が対象です。」だって。
いやはや、なんとも。購入前に製品情報のHPなどはそれなりに見たつもりではあったけど、この部分ばかりは見つけられなかった。ひょっとすると、どこかに書いてあるのかも知れないが、こんな重要な情報は判りやすい場所に大書しとくべきではなかろうか。
・・・って書いたけど、これって今時のナビでは、わざわざ書く必要もないほど当たり前の仕様なんだろうか。他のメーカーのものとちゃんと比べなかったので判らない。
バージョンアップで細街路(せめて200mスケール以上)が、探索対象になることを願うことにしよう。なぁんてのは、きっと無理なんだろうな。
細街路が入り組んでいそうな世田谷区内を案内させてみたらどうなるんだろう。カーナビがまだ普及していない頃、区内で道に迷って遭難(^^;したタクシーを決死の思いで救出するという、あながちあり得ない話ではないコメディードラマがあったくらいだから、面白いことになるかもしれない(^^;
冗談はさておいて、お次は画面表示。
ルート案内の最中に、次の目標(経由)地点の地名とそこまでの距離が、画面右上に大きく出るのだけど、これが邪魔。そんなものより、地図を広く見せて欲しい。そこに必要な情報があるかもしれないのだから。この表示を無くすか、もっと小さく表示できるようにしてほしいものだ。
最後にもう一つ。操作性。
これは最初から判っていたことだけど、別売でもいいからリモコンが欲しかった。画面まで手を伸ばさずに操作できる、とりわけ地図をスクロールできるというのは、やはりとてもありがたいことなのだ。
タッチパネルでの画面スクロールはリモコンと違って、手を伸ばしてずっと、あるいは何度も画面にタッチしなくてはならない。運転中は難しい作業なのだ。タッチパネル式全盛の中、これも今時では当たり前の仕様なんだろうか。
思ったように反応してくれないエアジェスチャーなんかより、リモコンを付けてくれた方が間違いなく有効 且つ 安全運転に資することだと思うんだけどなぁ。
というわけで、総合評価は75点というところ。細街路探索と画面表示でそれぞれマイナス10点づつ。リモコンはマイナス5点。ナビの命だと思っている自車位置の正確さやルート探索・リルートのスピード、最新の道路データなどを考えると、このマイナス25点は価格的にも、まぁ我慢すべきレベルだろう。
これだけのナビが 50kで手に入ったのだから、古いCD-ROMナビを使っていた私としては、文句を言ったらバチが当たるというものか。
◆Pioneer Carrozzeria AVIC-MRP007
http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/avic-mrp007_avic-mrp006/
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