最近、新店などの情報にまるで疎くなっていて・・・この 11/15にオープンしていたというのに全く知らず、麺史郎さんからのコメントで始めて知った次第。麺史郎さん、サンキュ。
「喜紳」。かつて「中華麺屋 喜紳」として、中野は早稲田通り沿いに開店したのがたしか2004年のこと。その後区画整理に伴い、中野駅前に移転。更に品川に支店を出すがうまく行かず・・・中野駅前の店も閉店。次に噂を聞いたのは昨年のこと。千葉は大網に店を出したとか。
とまぁ、紆余曲折があったのち、千葉の店も閉めて捲土重来。実家のある中野は江古田に戻って再開したというわけだ。
というわけで日曜日の夜だというのに、家内が戻っていないのをいいことに急遽出かけてみることにした。場所は、地元の人以外にはちょっと判りにくい。中野通りの江古田三丁目バス停付近、俗称「ちゃんちき通り」から少し入ったところで七中の裏側というか、江古田小のそばというか。古くからの商店街で元パン屋さんがあった場所で、新江古田駅からも沼袋駅からも遠く、立地的にはちとシンドそう。
店の前に着いてみると、なつかしい「喜紳」の看板。L字型カウンターのみの店内に先客は半分ほどでスタッフは3人かな。店に入るとご主人と奥さんが気付いてくれた。
ご挨拶をしてあれこれ話しながら、メニューを見ると、ラーメンは醤油・塩・味噌の3種類と、ぶっかけバリ麺につけ麺という構成。他につまみ系も結構あるところをみると、かつての「麺屋」ではなく、むしろ居酒屋系に方向性を振っている感がある。土地柄を考慮してのことだろう。
「醤油ラーメン 700円」
さて、ラーメン。見た目はごく一般的な醤油清湯のスープで、トッピングは大きくて厚めに切られたチャーシューに穂先メンマ、カイワレ、キザミねぎ。
まずはスープをひとくち。たぶん豚骨と鶏、そしで魚介。どれもが突出していることのない、とてもオーソドックスなスープだ。個人的にはもっと喜紳らしく尖ったところも欲しかった気がするのだけど、それも土地柄を知り尽くしたご主人だからこそ、そうしたのだろう。
隣りの実家に設置してある製麺機による自家製の中細麺がなかなか旨い。モチッとした食感が印象的だ。さすがは麺にこだわってきたご主人だけのことはある。
この麺を除けば、本当にオーソドックスなラーメンに仕上がっている。我が家から遠くなってしまって、なかなか行けない場所ではあるけれど、それでも「喜紳」が同じ中野に戻ってきてくれたのだから文句はない。
随分前から書いているけれど、ご主人は「池袋光麺」出身で「TVチャンピオン」の「ラーメン職人王選手権」で3位という実力者。そして中華と和食の修行経験もあるという引き出しが多い人だ。きっと、そのうち新しいメニューにも、あるいはかつての中華麺屋なメニューにも挑戦してくれることだろう。楽しみにしていたい。
今度はキッチリ呑みに行こうと思っている(^o^)v ご近所で未食の方は是非どうぞ。
◆喜紳 (きしん)
中野区江古田3-6-2 最寄駅:新江古田
11:30-24:00 日祝 22::00まで
休日:不明(木曜休らしい)
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