「トナリ@東陽町」でタンカラ
取引先からの移動の途中、久しぶりに永代通りを東陽町へ向かった。何気なく窓の外を見ていると、行列ができている。ポケッとしていたので、気づくのが遅れた。「トナリ@東陽町」だ。18時前、開店直前の店先にできていた行列だったのだ。その数、わずか数人。
これは並ばない手はないと、乗っていたタクシーを予定外に停めていそいそとお支払い。少し戻って行列に並ぶことにした。
この店は言わずと知れた「六厘舎」系のタンメン専門店。元々は「六厘舎@大崎」の「隣り」で営業していた店が、この地に移転してきたものだ。私にとっては今年3月、初めて「タンギョウ」を食べて以来の訪問となる。
着席して「タンカラを大盛で」と注文して待つことしばし。今回はガス台や茹で釜付近がよく見える位置だったので、タンメン作りを見ていることにした。
野菜の投入から熟練の鍋振り、大量の白い粉、具材の投入(^^;、炒め終わると同時に茹で上がる麺。完璧なタイミングとでもいうか。手際のよさが際立つ見事なオペレーションだった。
出来上がる直前に「おろし生姜入れますか?」と尋ねられたので「はい」と返答。この店でこのおろし生姜は欠かせません。で、出てきたのがこれ。
「タンカラ(大盛り) 980円」
「タンカラ」とはタンメンとカラアゲのセットのこと。結構なボリューム感。普通盛りだとちょっと物足りないし、大盛りに唐揚げ または ギョウザだと、ちと多いしと悩ましいところだ。
盛大に盛られた野菜で麺が見えない。正面奥に小さく小山になっているのが粗くおろした生姜。私のイメージの中では、タンメンの二郎バージョン。味は全く違うけど、そんな感じがしている。
レンゲでスープを一口すすると、う、ウ、旨い。スープの中に野菜の甘みと豚肉やタコ足などの旨みが溶け込んで、全体として強烈なまでの旨み。た、たまりませんな。
この強い旨みのあるスープに負けていないのが浅草開化楼製の極太平打ち麺。いいねぇ。
適当なタイミングでおろし生姜の山を崩してやると、ガラリと雰囲気が変わる。強い旨みは邪魔せずにスッキリ感が加わるのだ。
唐揚げの方は、この強い旨みのタンメンを食べながらだと味がわからなくなってしまう。だから二つ目からは少し時間を置いて食べたのだけど、熱々でなくなってしまうのがもったいない。柔らかくて美味しい鳥の唐揚げだったけど、できればタンメンの前に食べた方がよかったかなと。
例によって完食の全汁。大盛りに唐揚げは多すぎたなと思いつつも大満足で店を出たのでした。
この店に来るたびに思い出すのは、「はつね@西荻窪」。「トナリ」のタンメンとは対極にある清々しいまでのタンメン。ちょうど野菜が美味しい時期だろう。なんとか食べに行かなくては。
◆トナリ
江東区東陽3-24-18 最寄駅:東陽町駅or木場
11:30-15:00 18:00-22:00 無休
2009/9 オープン
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