« 「長浜食堂@中野」でこってり長浜 | トップページ | 新店「二代目 えん寺@中野」本日オープン »

2010.09.01

中野楽写「松が丘」

 中野通りを北上して哲学堂の少し手前。中野区松ヶ丘1丁目28番あたり。ここには「切り通し」があるのをご存知だろうか。

100901mgok

 切り通しなんていうと山道を連想してしまうかもしれないけど、上の画がそれ。この一帯はその地形から、昔は「片山」と呼ばれる土地だった。当時は一面の雑木林だったであろう上高田から続く台地がこのあたりで妙正寺川に阻まれて細くなり、小山のように見えていたのだろうか。

 そして中野通りを真っ直ぐ通すために、その片山を文字通り切り通したのが、この場所になる。

 父親や祖父とこの哲学堂付近のことで話しをすると、よく「片山」という地名が出てきたのを思い出す。今では「松ヶ丘」なんていう、元々は無かったはずの現代風の地名が冠せられてしまっていて、往時を忍ばせるものはかろうじてこの橋についている「片山橋」という名称だけ、・・・ではなかろうか。(あと町会名には残ってた)

100901mgo2

 この「片山」の北側は、妙正寺川に向かって急激に落ち込んでいて、崖地をなしている。崖から先の一部は川を挟んで江古田公園で、その急斜面に築かれた石段を上るとベンチが置かれ、ちょっとした憩いの場という風情・・・なんだけど、蚊が多くて半ズボンの私は、アッというまに5~6箇所刺されてしまった。痒いよぉ(^^;

100901mgo3

 こちらは、哲学堂通り(別名オリエンタル通り:かつてオリエンタル写真工業の工場が哲学堂に隣接してあった)に面してある「子育て地蔵」。ずっと前からあったんだろうなぁ。今回改めて発見したので取り敢えず残しておこう。

◇RICOH GX200 24-72mm/F2.5-4.4 &
  NIKON D2X + NIKON AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G

★「中野楽写」とは・・・。
 中野区在住のブロガーが毎月中野区内のあるスポットをそれぞれ独自に撮影して、お互いの内容を知らないまま同時にその記事を公開しようという企画です。
 同じスポットをそれぞれのブロガーがどんなアングルで切り取った(撮った)のかお楽しみに。

▼中野楽写にエントリーされている方のブログです。
Nylaicanaiさん 「Nylaicanai」
散々さん 「Hinata-no-Hotaru」
六三郎さん 「☆ 六三郎のカメラ散歩 ☆」
おやかたさん 「ぶーまーさんと優吉&うしちゃん~No boomer no life~」
エゴ氏さん Farmers Cafe
タカハシさん「まいにちのこと。つれづれ。」
arzさん 「に・ぴ・こ・り・と」 (←初参加さんです)

 次回のスポットは「弥生町」。10月1日に公開予定です。
 中野にお住まいのあなた。良かったら一緒にいかが?

◇これまでの「中野楽写」はこちらから

| |

« 「長浜食堂@中野」でこってり長浜 | トップページ | 新店「二代目 えん寺@中野」本日オープン »

コメント

3枚目の石仏、中野区発行の「路傍の石佛をたずねて」によると、元禄年間より北野神社(松が丘2丁目)の境内にあったものを明治初年に移したとあります。
私も中野の石仏巡りをしたことがありました。
http://636.cocolog-nifty.com/photos/sekibutu/dsc_3795.html

投稿: 六三郎 | 2010.09.01 20:28

清掃事務所から妙正寺川沿いに歩いていたんですが、江古田公園あたりで突然、緑いっぱいに。
猛暑の日だったんで、少しすずんでいました。
こういう公園は嬉しいですよね。

投稿: エゴ氏 | 2010.09.01 23:04

僕も神社の近辺で写真を撮ったときは数十秒のうちに5箇所も刺されてました・・・かなり凶暴ですよ、あそこの蚊は。
片山の名前は川の合流地点あたりの崖が山みたいに見えるところから来たものかと思っていました。

投稿: arz | 2010.09.02 02:05

妙正寺川が作り出した崖は、目白、落合では「バッケ」と呼ばれてます。
その延長線上でしょうね。
変化にとんで、なかなかステキな場所です。

投稿: Nylaicanai | 2010.09.02 09:50

▼六三郎さん

 北野神社から移設したのですか。
 ちょうど哲学堂通りと古道がⅩ字状に交差する場所だから、往来の安全を祈願して、いわゆる道祖神の役割を果たしているのでしょうね。

 ろくに顧みることがなかったのですが、今回手を合わせて来ました(^^ゞ

▼エゴ氏 さん
 私もあの公園で、気温が何度かスッと下がったのを感じました。蚊さえいなければ・・・(^^;

▼arz さん
 確かに凶暴なという蚊、あまり人が行かないから飢えているの蚊?みたいな(^^;

 片山という地名は、山の片側が崖地になっているから、そんな名前が付いたのではないかと。
 あるいは半島というのと同じように、上高田方面から続く台地の終端部分が山みたいに見えたから・・・かな。
 どちらも、えー加減な憶測ですが(^^ゞ

▼Nylaicanai さん

》妙正寺川が作り出した崖は、目白、落合では「バッケ」と呼ばれてます。

 それは知りませんでした。「バッケ」とはまた珍しい名前。
 調べてみたら丘陵地帯の片岸を「はけ」と言ったそうな。各地でバケだったりバッケだったりするのでしょうね。一つ履行になった・・・けど、きっと覚えられないな(^^ゞ

 この上高田から、読んで字のごとく「落合」にかけてのバッケには防空壕の跡がいくつあったりしますね。崖を利用して横穴を穿ったのでょう。
 ・・・って、今も痕跡が残っている場所は一つしか知らないですが。(^^ゞ

投稿: BUSH | 2010.09.02 09:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中野楽写「松が丘」:

« 「長浜食堂@中野」でこってり長浜 | トップページ | 新店「二代目 えん寺@中野」本日オープン »