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2010.09.19

屋内用地デジアンテナは準難視聴地域でも有効か(2)

 先日書いた「屋内用地デジアンテナは準難視聴地域でも有効か(1)」の続き。

 総務省の関連団体「Dpaのデジサポ」に無償の貸し出しを申し込んでいた地デジ用アンテナとチューナーのセットが届いた。金曜日に申し込んで届いたのが水曜日だから充分迅速な対応だ。あまり認知されていないせいで、貸し出しの申し込みが単純に少ないからかもしれない。

 さて、これで何をやろうとしているかを簡単におさらいしておくと、「我が家のような、ビル陰電波障害のせいでアナログ地上波がまともに受信できない難視聴地域の屋内でも、地デジがちゃんと受信できるか?」というテーマを実際にテストして確かめてみようというものだ。(前回も書いたけど、我が家は中野区?の認定した難視聴地域をわずかに外れている。かつてネット上に載っていたはずの難視聴エリアを示した地図を、今探しても何故か見つからない)

100919cdg0

 こちらが届いた受信セット。この土日でテストしてみることにした。まずは上の階の室内から。環境としては所謂SRCコンクリート(ALC)という建物の4階、地上からは8mほど?の高さ。窓は2方向にあるけど、どちらも東京タワー方向には面していない。更にその窓は網入りガラスで、どれを取っても電波を通しにくそうな・・・。天気は晴れ。

 ともかく地デジ対応の液晶テレビ「AQUOS LC-20D30-B」に借りたアンテナを繋いでみた。うーん、微妙な結果。(ちなみに我が家のテレビは全て地デジ対応ね)

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 指向性のアンテナなので窓を閉め切った室内で方向をあちこち変えてみた。この室内だけで言うと安定して写るギリギリのレベル。

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 アンテナをちょっと移動して隣の階段室(この壁=ALCの外側は遮蔽物が何もない)で東京タワー方向へ向けると、CATV以上、ほぼピークの電波強度が得られた。

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 二つ下の2階で、今度は「BRAVIA 26J1」に同じように繋いでみた。結果はほぼ同じ。室内だけだとギリギリ視聴可能かちょっと危ないレベル。再びアンテナを階段室まで持ち出す(ケーブルは5mのものがジョイント金具付で2本付いている)と、ALCの壁越しだというのに 100%の電波強度が得られる。

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 続いて、3階の「AQUOS LC37GS10」に、送られてきた地デジチューナーをDVD/HDDレコーダーを通して繋いでみた。この建物の中ではここが一番状態がいいみたいだ。室内だけで安定した視聴が可能だった。そして同じく階段室までアンテナを移動すると同じくピークの電波強度。

 ついでにブツは小さいし非常に軽いので窓から手持ちで出してみた。東京タワーの方角に向けることはできないのだけど、ほぼ安定して視聴ができていた。手持ちなのでブレることもあって、ちょっと不安定だったけど、ほぼOKという感触。

 地デジはビル陰電波障害に強いとされていて、室内でも東京タワーが見通せる場所ならまず間違いなくOKで、見通せなくても都区内ならば受信できる可能性は高いという噂は聞いていたのだけど、後者の場合は必ずしもうまくは行かないようだ。

 屋内で東京タワー方向に向けることができたとしても、その壁の向こう側は隣の家というようなマンションや、密集した戸建てなどはかなり難しいかも知れない。四方がコンクリートの壁で、且つ東京タワー側には窓もないという我が家は悪条件だと思っていたけど、東京タワー側のすぐ隣に高い建物または遮蔽物がないだけ、まだいい方みたいだ。

 貸し出された屋内屋外両用の地デジ対応UHFアンテナは、「DXアンテナ製 US200」という機種。ヨドバシ価格で 4,980円。この程度の出費で地デジが見られたら文句ないのだけどなぁ。

【結論】
 とにかく建物や部屋の位置(アンテナの位置)で随分変わることが判った。だから一概には言えない。迷っている人はとにかく無償なのだから、この貸し出し制度を利用してみることだと思う。

 我が家の場合、安価な室内アンテナをテレビのそばにちょっと置いてという形での視聴は難しそう。完全に安定した視聴を可能にするには電波状態のいい場所(階段室)にアンテナを置いて、ケーブルを引っ張って来る必要がある。

 よって、当面の間はCATV(JCN中野)の基本コース(地上波の再送信のみ 500円/月)で行くことにしよう。

 この金額ならまぁいいか、メンテナンスフリーだしね。これが 600円とか700円なら、即、屋外のUHF用アンテナに切り替えてしまうのだけど、500円というのはなかなか微妙な金額だ(^^;

 「当面の間」としたのは、東京スカイツリーの出力開始まではという意味。2012年の春以降だそうだ。それを待って、屋上にUHFアンテナを設置しようかと考えている。幸い今のところ我が家と押上との間に新宿のような高層ビル群ができることもなさそうだし、スカイツリー方向なら東京タワーよりも無理なくアンテナを向けられる。

【蛇足】
 同梱されていた地デジチューナー(ピクセラ PRODIA PRD-BT103-PM1)を、アナログのDVD/HDDレコーダー「三菱DVR-HE700」に繋いでみて気がついた。地デジ並(に近い)の画質で録画できるようになったのはいいとして、HDDに録画したその地デジのタイトル(番組)は、このレコーダーがCPRMに完全には対応していないせいで、DVD-Rにはダビングできないという(DVD-RWだけは可能みたい)。もう一台あるSONY製のも同じみたいだし・・・(;_;)

 テレビは取り敢えず地デジ対応にして、そこからLineOutで DVD/HDDレコーダーに繋ぐ、または地デジチューナーをレコーダーに繋いで安く上げようと思っていたアナタ、お持ちのレコーダーがCPRMに対応しているかどうか、確認しておいた方がいいですよ。

 これで、テストは一通り終わり。興味のある方は一度借りてみては如何でしょう。全て無料の上に着払い返送用の伝票まで付いていて、とっても便利。
 迷っている人、あるいは単に地デジチューナーを繋いで見てみたいという人にもお勧めです。

◆ Dpaのデジサポ(総務省のテレビ受信者支援センター)
 http://digisuppo.jp/index.html

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コメント

BUSHさん、テストレポートどうもです。

我が家の寝室にもTVを導入するかどうか....ですが、このレポートを参考にさせて頂き、検討します。

フレッツTVは、地上波だけじゃなくBSやCSも送られて来るので、当分はやめられないし....
(ほんとはコレを分岐したいんだけど....)

投稿: utah | 2010.09.21 06:30

 ども、utahさん。

 果たして参考になるか。いずれにしても utah家の場合は、まず借りて試してみてください。
 手続きは簡単だし、返却するのにも着払い用の住所名前が入った伝票も付いているしで、実に楽チン。

 こういうのを検証するのが、たぶん好きであろうutahさんなら、結構楽しめるかと思います。

投稿: BUSH | 2010.09.21 11:56

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