地デジって遅れてるんだ
そんなの常識。世の中とっくに進んでいるんだから・・・。
「地デジの方がアナログより3秒ほど遅れてる!」(我が家比)
「今頃気付いたの? ってか、知らなかったの? それこそ遅れてるよ」と言われても仕方ないけど、地デジ対応テレビを入れて3ヵ月半。先日の巨人×阪神戦を見ていてようやく気が付いた次第。

たまたまパソコンでアナログ放送の野球中継を見ていて、すぐそばの地デジ対応テレビでは娘達が別の番組を見ていた。CMになり娘達が野球中継にチャンネルを合わせたら、なんだか違う。同じ放送局、同じ野球中継なのに、映っている場面が少しづつ違ってる。
最初は地デジとアナログでは使っているカメラが違っていて、そのせいで微妙にアングルが違ったりしているんだろう、くらいに思っていたのだけど、どうやら違う。地デジの方がまるで追っかけ再生みたいに、アナログ画像に遅れているのだ。
デジタル信号を変換して画像にするためにはどうしても必要なタイムラグらしい。もちろんBSデジタルも同じね。(RAMやCPUのスピードが上がると、ある程度解消されるのかな)
そのお陰で、ラミレスの決勝2ランホームランを、地デジで見ていた娘達に一瞬早く「予言」してやることができた。「ラミレス、2ランだ!」ってね。娘達もビックリしてた(^^; 「七瀬ふたたび」ならぬ「BUSHふたたび」だ(^^ゞ
アナログだって家庭の受像機で画像になるまでには一瞬のタイムラグがあるのだろうけど、それが3秒?もあると、「それってLIVEって言っていいの?」ってな疑問がわいてくるわけですよ。だって同じ場所にいながら3秒前に結果を知ってる人達がいるんだもの。例えばスポーツバーで観戦しててゴールシーンで盛り上がってたけど、何故か隣りの大衆酒場の方が3秒さきに盛り上がっている、なんてことも起きているわけで。
衛星中継ではよくある話だけど、地デジの場合は同じ時間、同じ場所にいるのに、興醒めするような、なんだかヘンな感じ。
このタイムラグを利用すると、解説者が次にピッチャーが投げるボールを直前に正確に予測できるとか。うん?待てよ その予測も3秒遅れて届くのだから、やっぱダメか(^^; でもアナログを視聴している人が、デジタルを見ている人に対して、そこだけは優位に立てるんだなぁ。

朝、画面の左上に出ている現在時刻の表示もデジタルは3秒づつ遅れてるわけだ。あれ?DVDレコーダーなどはNHK教育の時報に合わせて自分の胎内時計を更新しているはずだけど、それも遅れてるわけ? 時間差を計算してその分戻しているんだろうか・・・
上の画は朝の天気予報の映像。左がPCのアナログで右が地デジ対応テレビ。同じNHKの天気予報なのに画像が違うでしょう?
(2008.10.29追記:朝、NHKの時刻表示(画面左上のヤツね)をアナログと地デジで見比べていたら、なんと両者同時に時刻が変わっていた。映像も音声も数秒遅れているのに、時刻表示だけが一致しているって、どういうこと? とっても不思議。)
でも、この程度なら、ちょっと「気持ち悪い」くらいで済むけれど、もしも1秒を争う緊急地震速報なんかだったら、この3秒のロスは致命的かも。
3秒あったらガスを消すことができるかも知れないし、テーブルの下に潜り込めるかもしれない。高いところにいる人はどこかにしがみつくことができるかも知れないものね。P波をキャッチして、数秒から10数秒でホンモノの揺れがくるのだそうだから、その中の2~3秒はとてつもなく貴重な気がする・・・のだけど、そんなことは、どこも報道してないよね、きっと。
するってぇと、時報というのはラジオが一番正しい、というか最も標準時に近いっていうことになるんだろうか。
なんだかヘンなハイテクというかデジタル化なのでした。遅れてるぅっ!
| 固定リンク | 0
コメント
地上波デジタルは、圧縮伸張で、若干のタイムラグがでます。
接続機器によって、その時間が異なることから、今までNHK教育で行っていた時報は、取りやめたとか。
最近は、放送局も、数字が取れる番組後、引き続き視聴者を取り込むよう、正時を待たずに次番組をスタートしますから、時間の概念が希薄になっていて、それは、それで、ちょうどいい世の中なのかも知れませんね。
投稿: じゃいあん | 2008.10.28 22:11
っつーか、そのうちアナログはこの世から抹消されるので、何の問題もありませぬ。
時報は、電波時計に限ります。
投稿: かりび | 2008.10.28 22:39
エンコードの時間で、若干誤差が出るとか。この若干が、BUSHさんのおっしゃる通り命取りになることもあるので、何とかして欲しいですね…
投稿: shannon | 2008.10.28 23:38
▼じゃいあんさん
エンコードとデコートでそれぞれ時間がかかるから、このタイムラグは仕方ないものらしいというのは、なんとか理解できました。そう言われてみれば、たしかに時報というのを最近見かけなくなりましたよね。
番組の方も、たしかに毎正時で変わる時代ではなくなってきているので、時報の意味はおっしゃるとおり希薄になっているように思えますね。
▼カリビアンさん
ラジオもデジタルに変わるんだろうか。
テレビ放送のデジタル化も、もう既成事実として進行してしまっているけれど、以前
http://bush.air-nifty.com/bushlog/2008/07/post_f8e2.html
で書いたように、それってほんとに大丈夫なの? みたいな心配もあるわけです。
▼shannonさん
そうなんですよ。いざって時に数秒の遅れは大きな問題かもしれない・・・でも、今朝気づいたのですが、画面の時刻表示はアナログテレビとデジタルテレビで、全く誤差がありませんでした。
(上の記事上でも、そのことを追記しています)
なんだか不思議なんですが、これができるのなら、タイムラグも解消できないのだろうかと。よくわからない(^^;
投稿: BUSH | 2008.10.29 08:42
う~ん、地デジの「遅走り」(懐かしい言葉でしょ)はかなり有名な話で、特に緊急地震放送での致命的欠陥はニュースでも相当指摘されており、総務相?が各テレビ局に改善の申し入れをしています。
デジタル変換に時間がかかるという説明ですが、タイムラグを無くすための設備投資に金がかかるというのが本音のようです。
聞くところ、技術的には可能とか。。。
投稿: reuters | 2008.10.29 12:53
ども、reutersさん。
「遅走り」。愛車に付いている古~いカーナビは、相変わらず「遅走り」で、勘で曲がっています(^^;
で、地デジ。そうだったのですか。というか、なるほど当然そういう議論がなされていたのでしょうね。私が知らなかっただけみたい(^^ゞ まさに「遅れてる」わけだ。
今のところ、送信側と受信側双方にお金がかかるというところでしょうか。普通はアナログと並べて見ることなんてないのだろうけど、遅れてると知ってしまうと、なんだか気持ち悪いよね。
投稿: BUSH | 2008.10.30 08:29