Gauguin(ゴーギャン) de 大和ワイン1
雑誌「ゴーギャン(Gauguin)」のマンケーション企画への参加レポ「その4」。
山梨と言えば「サントリー山梨ワイナリー」を始め、多くの大手メーカーがワイナリーを持ち、工場見学や試飲ができる施設を持っている。でも今回は、そんな大手の工場ではなく、資本金もわずかに 10,000千円という小さなワインナリーのブドウ畑を見せて貰うという企画のようだ。
工場もそんなに大きくはないし、ショップ兼試飲場所であるお店も小さい。でも、ここが、かの「モンド・セレクション」で銅賞・銀賞は当たり前、金賞さえも受賞しているという、通こそ知るという「有名ワイナリー」なのだそうだ。
その名も「大和ワイン(大和葡萄酒株式会社)」。
工場の前に着くと、ワイナリーの社長と葡萄栽培の責任者が待っていてくれた。さっそくブドウ畑へ移動して、お二人のお話をうかがうことになった。
ブドウ畑というと一般に、ブドウ刈りでイメージするように、頭上に網の目のように張り巡らされたワイヤー棚に絡まるように広がるブドウの葉と、そこから垂れ下がるブドウの房(左の画)だと思うのだけど、ここではまるで違って甲州種の垣根栽培(右の画)にチャレンジして成功している唯一のワイナリーだそうだ。その方が酸味と糖度が凝縮されて、より上質なワインが醸造できるのだとか。
ブドウに白い斑点が沢山付いて見えるのが、ボルドー液が付着した状態の甲州種だ。ボルドー液とは殺菌剤として使われる農薬の一種で、生石灰と硫酸銅を混ぜて作られるのだそうだ。これが既に19世紀の後半にはボルドー地方で使われ始めていたというのが、凄いところなのだそうだ。というような責任者の豊富な知識に裏打ちされた説明を聞いて、うなることしきり。(^^;
次に移動したのは「大和ワイン」が契約している、樹齢100年超、日本最古の葡萄の木があるブドウ園である。大和ワインでは、この「甲龍」と名づけられた純粋の甲州種を独占して醸造する権利を持っているそうだ。と言ってもたった1本しかない木だから、収穫できる量も知れている。また、いつ枯れるか判らないという古木でもあるそうだ。
この「甲龍」からクローン(枝分け)した純粋な甲州種を収穫し醸造したワインを試飲させてくれるという。気持ちは既に先ほどのワイナリーへ・・・続く。
◆大和ワイン 大和葡萄酒株式会社
http://www.yamatowine.com/ 山梨県甲州市勝沼町等々力776-1
営業時間・定休日 不明
◇「ゴーギャン(Gauguin)」
http://www.tokyonews.co.jp/gauguin/new.html
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