前々から行きたいと思っていたのだけど、ずっと未食だった「丸長@荻窪」。C氏から話はよく聞いていていて、今回ようやくという感じだ。
話によると、とにかく頼んでから出てくるまでが長いそうだ。中には怒って帰ってしまう人もいるとか。
また一回ごとに茹で湯を換えるので、非常に時間がかかるとも。ここではみんなビールなどを呑みながらゆっくり待っているのだという。
現着は 11:12、開店時間の18分前だ。まだ他に誰もいない。少し早すぎたかなと思いつつもそのまま待つことにした。
しばらくすると私の後ろに一人。その後も徐々に人は増えて、開店時間には10人ほどの行列になっていたようだ。
11:30ピッタリに開店。店に入り カウンターの一番奥に座ると、おばさんが水とおしぼりを一人分づつ持ってきて注文を聞いていく。「チャーシューつけの大盛りとビールね」と頼んだあと、しばらくして少し後悔。
付け出しとともに出てきたビールはしっかり大ビンだったからだ。いくら時間がかかるといっても、私は口開け・最初の客だ。太麺を柔らかめに茹でるつけ麺と言えど、茹で上がって出てくるまでに15分とはかかるまい。となると大ビンは持て余してしまいかねない。
ところがギッチョンチョン・・・なのであった。
上の絵にある付け出しは、メンマにキザミねぎ、これに正油ダレというかカエシをかけたものだが、ツマミにちょうど良い。
これをアテに本などを読みながらビールをやって待つわけだけど、なんと10人分ほどの麺を釜に投入するまでに15分。とにかくゆっくりなのだ。投入したあとの麺を長ーい箸というか2本の棒でよくかき混ぜる。茹で時間は12分強。
つけそば用の麺を湯から上げて水でシメる作業はおばさん(お姉さん?)の役目のようだ。ここまで既に開店から30分経過。
ようやく出てくるぞと思っていると、さにあらず。茹でている間にも、冷蔵庫から既にスライスしてラップがけしてあるチャーシューを取り出してきて、これを短冊に切り直したり、ラーメンダレの用意などをしている。
それからつけ汁の椀一つ一つに実に丁寧に調味料を入れていく。とにかく丁寧丁寧なのだ。でも、なんかコショーの量が凄く多いなぁなどと若干心配しつつ見ていた。
結局頼んだ「チャーシューつけの大盛り」が出てきたのは開店から40分後(^^;
繰り返すけど、私、最初の客ですよ。11人目とか二巡目の最初とかじゃないんですよ。ビールの大ビンはとっくになくなり、泡はコップにこびりつき・・・(^^;(^^;
いやはや、こういう店だと聞かされていなかったら、確かに怒って出て行く人もいるかもしれない。幸い私は聞いていたので、全てのオペレーションを苦笑しながら興味深く見ていられた。
で、麺はかなり柔らか目に茹でられているがなかなか美味しい。薄い卵色の太麺は丸長系に共通のものだろうか。ちとモチモチ感には欠けるかな。
つけ汁は私にはコショーが強すぎるようだ。チャーシューはちょっと乾燥ぎみに感じたかなぁ。
いやいや、ここはそんな個人的な嗜好や些末なことを云々すべき店ではない、店主の丁寧さや一生懸命さ、あるいは待つという時間自体を堪能する店なのだ。なんつったって「荻窪丸長」。いいも悪いも、とにかくそういう店なのだ(^^;
まだ行ってない人がいたら是非一度はどうぞ。あ、時間と気持ちに余裕を持ってね(^^;
ともあれ随分待ったこともあって美味しかった(^^ゞ とりわけわずかに残ったつけ汁にスープ割りして貰ったダシがウマかったなぁ。
ちなみに食べ終わって店を出たのは開店からほぼ一時間後のことでした。しつこいようだけど、私は最初の客ですぞ(^^;(^^;
◆丸長 中華そば店
杉並区荻窪4-31-12 最寄駅:荻窪
11:30-15:00 17:30-20:00 水曜・第三日曜休
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