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2004.12.26

代一元@中野

 この店に来るのはいったい何十年ぶりなのだろう。昭和30年代には既にあったはずで、まだ小学校の頃に、よく親父に連れてきて貰ったものだ。場所は当時でいう薬師銀座、現アイ・ロードの中程。お釜とその蓋の大きさが強く印象に残っている。

041226_3 「ここのラーメンは旨いんだ」と親父は言っていた。といっても、当時は他にいくつもラーメン屋があったわけではないから、選択の余地もそうはなかったはずだ。我が家から至近にあり、毎日毎日この店の前を通っているにもかかわらず、どういう訳か、その後も食べてみることもなかった。つまり、ほぼ37年ぶりくらいで実食したことになる。

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 「中華そば 450円」  目の前に出てきたのは、見るからに懐かしいラーメン。昔はこれにナルトが乗っていたはずだ。これといって特徴があるわけではなく、スープも麺も、よくある中華食堂のそれなのだが、それはそれでいい。しっかり歯ごたえのあるチャーシューは思いっきり懐かしい味で、これは昔と全く変わっていないのではないかと思ってしまった。
 もっとも当時の味をちゃんと覚えているはずもないのだが。

 そんなわけで、もう私にとっては旨いも不味いもない。Wスープだ、節系だ、無化調だ、などという今時のラーメンの対極にある、これぞ私が子供の頃に食べていたラーメンなのだ、っと力強く思うのであった。

 当時も店主はそこそのお年だったと思うので、今のご主人はすでに代変わりしているのだろう。いつまでも続いてほしいお店である。

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コメント

 何だか美味しそう....
こういう『中華そば』って、ほんと懐かしいです。
何に拘るでもなく、純粋に『中華そば!』ってだけで食べたくなります。
私の実家のそばにも、こういうお店があったのですが、時流に負けて弊店に追いやられてしまい....地元の中華料理店(一歩間違えば定食屋)が無くなってしまうと、こういう質素な料理も無くなってしまうんだなぁ....と思うと寂しくなりますね。
貴兄のBLOGで色々なお店を拝見していますが、ココは一度は訪れてみたいと思いましたです。

投稿: utah | 2004.12.29 14:27

こんにちは、UTAHさん。コメントありがとう。

 こんな店もたまにはいいでしょ。
 我が家の近くですので、一度ご案内しましょう。中野方向へ来ることがありましたら、ご一報下さい。秘密のレバ刺しも一緒にご堪能下さい。

投稿: BUSH | 2004.12.29 17:47

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